チャンピオンシップ独走中のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。彼の母国ドイツ、ホッケンハイムで25日に開催されたドイツGP決勝は、ポールポジションを獲得したミハエル・シューマッハが危なげない走りでレースを制し、今シーズン11勝目を飾った。
序盤、トップを行くシューマッハを猛追したのが、勢いを取り戻したマクラーレンのキミ・ライコネン。だが13周目の1コーナーで突如リヤウイングが破壊し、スピン。珍しく怒りを露わにする場面が見られた。
一人旅を続けるシューマッハの後方で白熱したのが2位争い。エンジン交換による10番グリッド降格処分により13番手スタートだったB・A・R・ホンダのジェンソン・バトンが力走を見せ、3位まで順位を上げ、前を行くルノーのフェルナンド・アロンソを激しく追い上げる。
サイド・バイ・サイドが幾度も見られたバトルの末、残り15ラップでバトンが前に出る。その後ヘルメットのストラップが緩むというアクシデントにも耐えて、2位表彰台獲得。3位にはアロンソが入った。
佐藤琢磨は8位入賞、B・A・R・ホンダはダブル入賞を果たした。「TF104Bスペック」を投入したトヨタだったが、オリビエ・パニスがスタートで動かず最後尾スタートとなり結局14位。クリスチアーノ・ダ・ッタはタイヤがバーストしリタイアに終わった。