三菱自動車が2000年7月のリコール事件以前に発動していた指示改修を放置していた問題で、国土交通省は自動車交通局長コメントを発表した。
それによると「三菱自からリコールを過去にさかのぼって精査したところ、過去にリコール届出を行わずに改修されていた案件が多数あることが判明、これらを早急にリコール届出する報告を受けた」とした上で、「これらはリコールすべき事案を長期間にわたって放置したもので安全を最優先すべき自動車メーカーにあるまじき行為で誠に遺憾である」としている。
しかし、今回の指示改修案件を放置していたケースは2000年7月のリコール事件の前後に国土交通省が実施した特別監査で同省も把握していた。三菱自もこの際、指示改修していたとして同省に報告していた。
つまり同省も事情を把握しながら長期間放置していたとの批判はまぬがれない。