14日に日本正式発表された、新型VW『ゴルフ』。発売開始は6月9日となるが、初年度(6月−12月)の販売目標は1万台となっている。
輸入車としては高い販売目標と思えるが、この数字についてVWジャパン、マーケット・プランニング部の正本嘉宏氏は「ゴルフの場合、過去に年間で2万台販売した実績もありますので、新型車導入直後に半年で1万台は無理ではない数字だと思います」とコメント。
しかし、本国では新型の販売状況が芳しくないとの報道もある。この点について同氏は「確かにそういう情報も入ってきていますが、キャンペーンなどの効果もあり3月からは徐々に良くなってきていますので、日本ではあまり影響はないと思います」と新型の販売に自信を示す言葉。
本国ではオプション扱いのエアコンを無料にするキャンペーンなどが功を奏し、最近は販売を着実に延ばしているようだ。一方でヨーロッパでは最大のライバルとなる、オペルの新型『アストラ』がリリースされ市場が活性化していることも追い風となっている。
中には「新型アストラの登場を待ち、両車を見比べた上でゴルフを選ぶ人が多いので、新型ゴルフの販売が3月から伸びた」とコメントするVWスタッフもいるほど、新型ゴルフに自信をもっている様子だった。
グレード別の販売比率については、当初は上級グレードの「GT」が50%を占め(レザーパッケージ含む)、残りの25%づつを「GLI」と1.6リットルの「E」で分け合うと計画されている。
あえてプレミアム路線ではなく、30代前半の若年層をターゲットとし、幅広いユーザーに訴求を試みる新型ゴルフの今後の販売状況に注目したい。