ホンダは5日、今月下旬から鹿児島県の屋久島でCO2を発生させない水力発電から水素を発生させ、燃料電池車『FCX』を走らせる産学共同のプロジェクトを始めると発表した。
本田技術研究所、鹿児島大学、屋久島電工の3者が展開する「屋久島ゼロエミッションプロジェクト」で、鹿児島大の委託を受けて屋久島電工が建設した水資源を利用した電力で水素を発生する完全循環型の水素ステーションを使う。
FCXには、氷点下20度での始動などを実現したホンダの自社開発スタックを搭載する。ホンダは、米カリフォルニア州でも太陽光発電による電力を使った水素ステーションを建設して実験しており、水素循環型社会への取り組みを強化する。