気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年11月7日付
●新型「オデッセイ」滑り出し好調(読売・12面)
●藤井前総裁インタビュー「解任、このままできぬ」(朝日・1面)
●自動車 大手海外で”快走”日産営業黒字最高4011億円、9月中間決算(朝日・13面)
●スズキ、「ワゴンR」などリコール(朝日・37面)
●メキシコ、豚肉無税枠を要求、FTA交渉大詰め、大幅な自由化提案(毎日・2面)
●マツダ、最終利益2倍、9月中間決算 欧州、中国で好調(毎日・8面)
●JRバス、停車忘れ東名逆送、運転手マニュアル守らず(毎日・27面)
●景気「改善」に上方修正 半年ぶり、一致指数は83.3% 内閣府判断(東京・1面)
●日本興亜を一部業務停止、虚偽説明の損・生保、過去最も思い12日間(東京・1面)
●独BMW純利益最高、7−9月、560億円(日経・9面)
●車2台に分乗でも全員で会話、慶大と日産、通信システム(日経・17面)
●ヤマ発、経常益710億円、今期、アジアで二輪車好調(日経・19面)
ひとくちコメント
企業の9月中間決算発表がピークを迎えている。自動車メーカーでは日産が営業黒字最高の4011億円を計上、マツダは今期の最終利益を前年比2倍増、ヤマハ発動機も最終経常益710億円を見込むなど三菱自動車を除く大手自動車メーカーが好調だ。
きょうの朝日が「自動車大手 海外で”快走”」というタイトルで、大手各社の9月中間決算を分析している。こうしたなか、この冬のボーナスの1人当たり支給額が「微増ながら7年ぶりにプラスになる見通し」という。
みずほ証券と第一生命経済研究所の調査結果を毎日などが取り上げているが、業績改善やリストラ効果で企業の余力が出てきたのが理由で、支給対象者の減少で支給総額は落ち込むという。下落傾向に歯止めがかかったことは明るい材料だが、車の買い換えなど個人消費の回復を促すまでの力強さはなさそうだ。