三菱自動車工業がコンセプトテストカーとして出品した『i』。すでにフランクフルトショーで公開済みだが、新開発したミッドシップレイアウトの「MRプラットフォーム」によるラウンドフォルムは新鮮だ。
テストカーは3気筒12バルブの1リットルエンジンを搭載、ドイツの自動車連盟ADACの試験では「EURO4」をクリアして排ガス、燃費とも最高の5つ星を獲得している。三菱は、日本市場では軽自動車規格にモディファイされて市販化する。
投入時期について、同社の商品事業統括であるウルリッヒ・ヴァルキャ取締役執行副社長は「2005年末」の計画で開発を進める方針を明らかにした。また、環境性能にとどまらず、「居住性と衝突安全性を高い次元で両立させる」(ヴァルキャ副社長)と強調、軽自動車の新カテゴリー開拓への意欲を見せた。