『CZ2カブリオレ』は、三菱自動車が2001年の東京モーターショーに出品したスタイリッシュなベーシックカーのコンセプトモデル『CZ』を、2ドアオープンボディ化したものだ。リアに向かってウェストラインがダイナミックにキックアップするワンモーションフォルムは2ドアオープンによくマッチしており、ブランニューに見える。
プラットフォームは現在販売されているベーシックカー『コルト』と共通。2500mmとやや長いホイールベースとワイドトレッド、短いオーバーハングにより、良好な乗り心地と操縦安定性を実現する。
エンジンは新開発の可変バルブタイミング機構付き1.5リットル4気筒DOHC、変速機は6速マニュアルモード付きCVT。絶対的な速さよりは爽快さを追求しているという点で、現在ヨーロッパで大流行しているコンパクトオープン市場にマッチするといえる。
車内のトリム類はイタリアのファッションブランド「マンダリナ・ダック」がデザイン。一部の収納スペースは取り外すとバッグとして使えるという。また世界有数のアパレルグループ、ルイ・ヴィトンがが主催するショー(コンクール・デレガンス)に出展されるなど、デザイン的評価は高い。市場お目見えが楽しみなモデルである。