ダイハツは2001年の東京モーターショーで、燃費向上を限界まで追求したコンセプトカー『UFE』を出品したが、今回のショーでは性能をさらに進化させた超低燃費モデル『UFE-II』を出品する。10-15モード燃費は実に60km/リットルを記録。これは2輪車をもしのぐ好燃費だ。
風洞実験を繰り返して得られたフォルムは砲弾型。空力特性を示すCd値はわずかに0.19と、クルマよりは航空機に近い数字を記録している。ボディは樹脂複合材とアルミニウムを用いることで、限界まで軽量化されている。
660cc直噴アトキンソンサイクルエンジンとモーター、ニッケル水素二次電池など、重量のかさばるハイブリッドシステムをパワーユニットに使用しているにもかかわらず、車両重量は570kgに抑制されている。
一方で、実用性や遊び心を盛り込むことも忘れない。空力特性重視のフォルムながら、4人乗りのスペースを確保。さらにエクステリアではガルウィングドアを採用、インテリアでは操作系をリモートコントロール、すなわちドライブbyワイヤー化し、未来感を演出している。スモールカーに賭けるダイハツの意気込みあふれる力作だ。