【新聞ウォッチ】円急騰、一時110円台、ゴーン改革にブレーキも

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年9月24日付

●生活スコープ、避けては通れず、駐車場進む整備(読売・23面)

●ロンドンで一時110円台(朝日・3面)

●小泉再改造内閣支持、急伸65%、過半数長期政権望む、安倍幹事長評(毎日・1面)

●米損保協会、マツダの「アテンザ」など安全性評価(産経・8面)

●旧東海銀幹部またトヨタ入り、金融再編で活躍・藤田氏(東京・9面)

●首都圏ディーゼル規制来月開始、排ガス対策大わらわ、違反車両には罰金も(日経・13面)

ひとくちコメント

円が急伸している。23日のロンドン外国為替市場は円買いドル売りの流れが加速し、円相場は一時、1ドル=110円91銭まで円高ドル安が進んだ。110円台は2年9カ月ぶりで、市場関係者は「110円突破も時間の問題」との見方が出ている。

きょうの各紙は「週末の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、政府・日銀の市場介入がけん制されたのを受けて円買い優勢の基調が続いた」(朝日)などの論調で円急騰を経済面などで報じている。

気になるのは自動車・電機などの輸出企業。23日の産経が「輸出企業に冷や水、自動車大手、一円円高で、一年100億円飛ぶ」というタイトルで主な輸出企業の想定レートと収益の影響をレポート。トヨタやソニーは115円と固めの想定だが、日産や日立は120円。

日産は一円の円高で100億円が飛ぶ公算で、仮に110円のままで推移すると、年間1000億円の減益になる。ようやく明るい兆しが出始めた矢先だけに、あまりの円高はゴーン改革にも冷や水を浴びせかねないだろう。

《福田俊之》

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