気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年2月4日付
●米シャトル空中分解事故、車輪格納庫から周囲の耐熱タイル破損か(読売・1面)
●トヨタ、年齢給全廃へ、能力主義さらに色濃く(朝日・12面)
●日産ディーゼル労組、業界間格差分を要求(朝日・12面
●日本経団連、企業献金新方式にハードル会員から反発も(毎日・5面)
●日産、新型セダン発売「ローレル」「セフィーロ」後継(東京・9面)
●トヨタグループ、JAL、ANAと飛行機牽引車整備で新会社(東京・9面)
●自動車各社春闘テーマの一歩先、加速する成果主義(産経・10面)
●富士重工鉄道事業を石川島播磨に譲渡(産経・11面)
●中国の乗用車VWシェア低下、GM・現地企業が好調(日経・9面)
●1月国内新車販売前年同月比4.5%増スモールカー好調で(日経・13面)
●愛車盗難備え充実鍵穴を守るカギ(日経・27面)
ひとくちコメント
デフレの今春闘は定期昇給制度の維持が焦点だが、自動車メーカーではすでに、成果主義の徹底、年齢や勤続年数によって毎年賃金が上がる定昇を廃止する動きが活発になっていると、きょうの産経が、トヨタ、ホンダ、日産の自動車3社を比較した賃金制度のポイントを紹介して取り上げている。
朝日は「トヨタが社員の給与制度で、毎年増える年齢給を全廃する」と報じており、ベア要求を断念したトヨタが能力主義へ大幅に切り替わることになると指摘している。成果、能力主義の導入は限られた労務・人権費の中で「社員のやる気を引き出す」には実に効果的だが、トヨタの社内でも「結局、声が大きい人間のほうが高く評価される」との声もある。査定基準があいまいだと逆効果にもなりかねない。