今年のデトロイトオートショーで目立ったのは、FR(後輪駆動)の復活。例えばフォード『マスタング』、マーキュリー『メッセンジャー』、ダッジ『マグナム』、キャデラック『シックスティーン』、アストンマーチン『AMV8バンテージ』、メルセデスベンツ『Eクラスエステート』など、数え上げればきりがないほど。
アメリカでは80年代半ばからFF(前輪駆動)が主流になり、FRは一時「過去の産物」とまで呼ばれた。しかし今年のプロダクションモデルを見ても、GMのポンティアック『GTO』やクライスラーの次世代セダンシリーズなど、FRがかつての汚名を晴らし、大型セダンを中心に「よりよいパワートレインデザイン」として注目されている。
セダンの復活とFRは密接な関係がある、と見られており、ポストSUVはアメリカらしい大型セダンの時代になる、という見方も出てきている。