気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年9月12日付
●日産、中国で乗用車生産へ、今秋にも東風と正式調印へ(朝日・1面)
●川崎重工、高性能蓄電池を開発、電気自動車に利用も(朝日・12面)
●新日本石油系列、ハイオク、実はレギュラー、5カ月販売(朝日・38面)
●中国の車輸入割当制度、日米がWTOで改善要求へ(毎日・9面)
●ヤマハ発動機が新バイク、大型部品にアルミ(毎日・8面)
●ルノー・シュバイツァー会長語る「日本学生対象に留学制度創設」(産経・11面)
●小さなスポーツカー、大人気、ダイハツ「コペン」納車、半年待ちも…(東京・6面)
●スズキ、米シェア10%へ、バギー車を増産(東京・6面)
●日本の真上飛ぶ「準天頂衛星」の開発会社来月設立、トヨタ、日立など出資(読売・10面)
●ダイムラー、VW、商用車新モデルも共通車台、生産コスト削減(日経・9面)
●ファイアストン、1万8900本のタイヤを自主回収(日経・9面)
●自販連まとめ、ディーラー2割が赤字経営(日経・13面)
ひとくちコメント
新日本石油系列のガソリンスタンドで「レギュラー」と「ハイオク」を5カ月間も取り違えて販売していたことが明らかになった。きょうの朝日などが社会面で報じているが、このニュースは今週発売の「サンデー毎日」(9/22号)が「業界トップ・ENEOSの“ずさんな販売”」というタイトルでスッパ抜いている。
記事によると、千葉市の「メテオ幕張インターSS」で、セルフサービス式に変更するため、計量機の交換工事をした際に、「レギュラー」と「ハイオク」の配管を付け間違ったというもの。給油したドライバー客の指摘で発覚したというが、一般のドライバーの走行感覚では「オクタン価」の微妙な数値の違いまではなかなか選別できないものである。
同社は「安全には問題ない」としているが、交換工事後にオクタン価の測定チェックをすればミスは防げたわけで、系列スタンドの管理体制を含めて業界トップとしての信頼性が揺らいだのは間違いない。