先代よりプレミアム感が強調され、市場セグメントがやや上級に移行した新型『レンジローバー』だが、ターゲットユーザーは基本的に同じ。
広報&3Dエクスペリエンス担当の森川修ディレクターによれば「高所得者層で、30代半ばから50歳。ものごとにこだわりのある人で、オフローダーに乗るのだから当然アウトドアライフやスポーツに興味をもつ」という人々。何が何でもオフローダー、ではないようだ。
トランスミッションの設定がATだけというのもイージードライビング指向に対処したものといえる。先代(1993年発表)のモデル中期からMTのオーダーはほとんど無くなっていたそうだ。
さらに日常ユースでの使い勝手のよさも森川ディレクターは強調する。「全長はSクラスや7シリーズより短いですし、先代と比べて新型の車幅は大きくなっていますがミラーtoミラーの全幅はむしろ小さくなっており、日常で不自由しない小回り性能はあります」