4輪で採用が進んでいるCVT(無段変速機)に2輪エンジニアが注目している。スズキは始めてCVT搭載の650ccスクーターを参考出品した。
4輪の『アルト』に搭載するCVTをベースに開発したもので、同社エンジニアは「まだ小型・軽量化の余地は大きい。次の車種に期待していてください」と話す。CVTは伝達効率に優れるうえ、必要に応じてイージードライブの無段変速と、スポーティーな多段変速を使い分けることも可能だ。
考えてみれば、4輪はATやCVTが圧倒的に多いのに、2輪はいまだクラッチ付きMTが全盛だ。ヤマハ発動機のエンジニアは「スクーターだけでなく、ピュアスポーツバイクにCVTを積む時代がくるかもしれない」と、CVTの可能性を評価する。5年後、10年後には2輪でも「MT車は少数派」なんてことになっているかも!?