【新聞ウォッチ】「軽」競争激化のなかで、気になるスズキ・戸田社長の病状

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年8月29日付

●トヨタ、ポーランドに小型車工場建設へ(読売・8面)

●失業率最悪の5%、奥田日経連会長が「警察などの公的サービス部門の雇用拡大」を強調(読売・9面)

●日産ディーゼル、貨物車に欠陥リコール(朝日・34面)

●いすゞ、ディーゼルエンジンをルノーに供給、フォードはマツダに(日経・1面)

●進まぬ再就職、離職者に不安、日産・マツダなど転職後、給与半減も(日経・3面)

●トヨタ、未来の車づくりでソニーと組む(日経・11面)

●カーポイント、日立キャピタルと低金利ローン(日経・13面)

●新・主戦場スモールカー、「軽」の反撃(日経・13面)

ひとくちコメント

「今月は 何としても首位を奪回してほしい」。7月の記録的な猛暑の中、スズキの鈴木修会長は全国の系列販社に出向き、販売会社社長に訴えた。こんな書き出しで、きょうの日経が、競争激化の軽自動車市場の現状をきめ細かく分析した囲み記事を掲載している。

6月の軽自動車の販売台数でスズキの主力車種『ワゴンR』はホンダの『ライフ』に抜かれ、5年3カ月ぶりに首位から滑り落ちた。軽自動車最大手のスズキにしてみれば、2カ月連続で他メーカーの後塵を拝する事態は許されない。陣頭指揮する鈴木会長の姿は、きびしい経営環境に対する危機感の表れでもあるからだ、などと指摘している。

スズキにとってシェアの問題は大きいことだが、この日経の記事にはないが、もう一つ気掛かりなのが、昨年6月に就任したばかりの戸田昌男社長が体調を崩されていること。きょうの川崎重工との共同発表にも欠席。今でも鈴木修会長が経営の舵取りをしているとはいえ、戸田社長の健康回復が遅れれば、後継者人事のタイミングなどが大幅に狂うことも避けられないだろう。

なお7月はワゴンRが2万2546台(前月比プラス1994台)、ライフが1万2991台(マイナス1万0182台)でワゴンRが首位を奪回した。

《福田俊之》

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