【新聞ウォッチ】『シーマ』不振は……日産担当常務が苦しい弁解

モータースポーツ/エンタメ 出版物
【新聞ウォッチ】『シーマ』不振は……日産担当常務が苦しい弁解
  • 【新聞ウォッチ】『シーマ』不振は……日産担当常務が苦しい弁解
  • 【新聞ウォッチ】『シーマ』不振は……日産担当常務が苦しい弁解

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年7月24日付

●逆風加速ブリヂストン、追加リコールBFS再建、道険しく(毎日・8面)

●トヨタ、国内生産台数計画見直し、7万台上乗せ(産経・6面)

●マーク・フィールズ・マツダ社長表明「限定車、特別仕様で勝負」(読売・8面)

●自動車各社、新型車の受注好調、7月以降巻き返しを期待(読売・11面)

●ソーラーカーレース27日から鈴鹿サーキットで開催(読売・22面)

●中国で自動車再編、上海汽車が五菱を傘下に(日経・9面)

●米PPC、イサム塗料と提携、自動車塗料で対日攻勢(日経・11面)

●日産再建2年目の現実、ルノー提携始動、次期「マーチ」試金石に(日経・13面)

ひとくちコメント

2001年3月期、業績のV字型回復を遂げた日産自動車だが、販売立て直しなどは道半ばだ。——こんなリードで始まる「日産再建2年目の現実」と題する連載企画が、きょうの日経に掲載されている。(上)とあるから明日以降も続くのだろう。

記事の中身はとくに目新しいものはないが、ルノーと提携し再建策を発表してから1年半が経過、人員削減などコストカット策は猛烈なスピードで実施した結果、異例の業績回復を果たしたことを評価する一方で、国内販売など足元の状況は依然、厳しいと指摘している。最近は猫も杓子もゴーン社長を持て囃している記事が目立つが、「現実はそう甘くはないぞ」と訴えているのがこの企画の狙いのようだ。

とくに、文中では『シーマ』は最初の2週間で、月販目標を大きく上回ったが、しかし最近は目標を割り込むようになってきたと伝えている。ただ、売れない理由をマーケッティング担当の富井史郎常務が「景気の低迷が響いてきている」と言い訳している。如何にも日産の経営陣らしい弁解だが、1月に発売した時点でデフレ不況が長引くことが予測できなかったとは思えないが……。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集