ファイアストンは21日、創業以来続けられてきたフォードとの取引に終止符を打ったが、モータースポーツ好きな者たちの間でひとつの疑問が浮かび上がっている。それはCARTでフォードエンジンを使用するチームへのタイヤ供給も打ち切られるのではないかということ。
だが、ご心配なく。今回の供給停止は新車装着用タイヤに限ったものであり、CARTへの影響が出るという心配はない。先日のツインリンクもてぎで優勝したシェルチームのケニー・ブラックにもこれまでどおり、ファイアストン社製のタイヤが供給される。
現在のCARTはファイアストンがタイヤを独占供給しており、各チームは主催者に使用料を納付する形で供給を受ける。レース時に使用できる本数はもちろんレギュレーションで決まっているが、テストの際にも買い取りという形でなく、ファイアストンからレンタルすることになっている。レースやテストを問わず、使用済みのタイヤは全てファイアストンが全量回収することも規定で決められているのが現状で、すべてをイコールコンディションで行うというCARTの精神はここでも発揮されている。