日産のコンセプトカー『シャポー』の特徴は、その4人乗りの室内にある。日産関係者によれば、エクステリアよりインテリアデザインのほうが重要視されたという。
ルノーの支援により再生の道を歩んでいる日産は、新型コンセプトカーを「車輪の上のリビングルーム」としてデザインした。室内でユーザーがリラックスでき、音楽やビデオを楽しみ、インターネットをサーフィンしたり、双方向対戦ゲームを楽しむためのクルマだ。
初期のスケッチには、フレキシブル・レイアウトの車内が描かれている。スライディング・レールに設置された座席は、折り畳めばフラットなフロアになる。天井にはモニター画面が設置されており、操作系のデザインが未来的だ。
提携相手のルノーは「生きるためのクルマ」をスローガンにしているが、シャポーが日産とルノーの協同開発シャシーを用いているのは意味深だ。この前輪駆動シャシーはモデュラー設計を採用しており、ルノー『クリオ』、同『トゥインゴ』、日産『キューブ』のそれぞれ次期型に使われることが決まっている。