2000年CARTシリーズの最終戦「Marlboro 500」決勝レースが、10月29日、アメリカに戻りカリフォルニア州フォンタナのカリフォルニア・スピードウェイにおいて開催された。
当日は降雨確率が50%というコンディション。危険防止のためにスタートの時点までに雨が降っていれば順延なのだが、厚い雲に覆われるだけで水滴が落ちることはなく、予定通りにレースはスタートした。ポールポジションをキープしたのは、ドライバーズタイトルトップがリーチとなったジル・ドフェラン。スタート直後から飛ばしまくる。
23周目に6位のポール・トレイシーのマシンにメカニカルトラブルが発生。エンジンがストップしたあと、惰性でピットへ戻ろうとしたが、ピットレーンの入り口でストール。タイトル獲得の希望も夢と消える。その直後、空からは雨が落ち始めて、主催者はレース中断を決意。残り周回数を翌日に実施することとなった。
翌30日は快晴となり、午前10時に全車コースイン。6周まではイエローフラッグのまま、ウォームアップを兼ねた走行を行い、7周目(前日の続きとなる40周目)にレーススタートとなった。前日のピットでエンジンストールを喫し、18位までポジションを落としていたエリオ・カストロネベスが驚異的な追い上げを見せ、58周目にトップに浮上するも、226周目に不運にもメカニカルトラブルが発生してスピンし、クラッシュしてしまう。
優勝したのは自分のリズムをキープしたジル・ドフェラン。CART参戦7年目にして初のドイバーズ・チャンピオンの栄誉を受けた。
●ドライバーズ・ポイントランキング
1:ジル・ド・フェラン 168
2:エイドリアン・フェルナンデス 158
3:ロベルト・モレノ 147
4:ケニー・ブラック 135
5:ポール・トレイシー 134
6:ジミー・バッサー 131
7:エリオ・カストロネベス 129
●マニュファクチャラーズ・ポイントランキング
1:フォード・コスワース 335
2:ホンダ 313
3:トヨタ 275
4:メルセデス・ベンツ 74