【トリノショー速報 Vol. 56】日本メーカーのやる気の無さ、自分の首を絞めるだけ

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トヨタ、ホンダ、日産、マツダといったところはトリノ・モーターショーに登場しなかった。イタリアへの輸入制限が続いていたのでシェアが小さく、対費用効果が上がらないとの判断だ。経営難に陥ってルノーと組んだ日産はともかく、『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)がイタリアで販売成績を伸ばしつつあるトヨタ、『S2000』とか『インサイト』のように世界的な注目を集めるホンダが登場しないのは寂しい。

2社とも独立存続を目指すのなら、国際的モーターショーへの参加は業界を盛り上げるためにも必須だ……、というのが業界筋の一致した見解。とくにトヨタはトリノからほど近い南フランス、ニース近くにサテライト・スタジオを開設したばかりだ。名刺代わりに、トリノ「デザイン」ショーに何か展示していれば、ステイタスはおおいに上がったことだろう。

日本の“メジャー”メーカーからの出展はダイムラー・クライスラーと組んだ三菱自動車。直噴ディーゼルエンジンを中心に技術力をアピールしていたが、コンセプトカーは1台もなかった。イタリアで開発された『SUWコンパクト』などもあるので、昨年秋の東京ショーデビューとはいえ注目を集めたはずだ。

《高木啓》

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