
過労運転は運転手だけの判断じゃない---検察が運行管理者の責任追及へ
今年8月、渋滞中のクルマの列に居眠り運転の大型トレーラーが追突し、その後に発生した車両火災で11人が死傷した事故で、津地検は事故を起こした運転手が勤務する運送会社の幹部2人を道路交通法違反(過労運転容認)の罪で起訴したことを明らかにした。

職質する前に警察手帳を見せるべき…暴力団と見間違えられた警官の過失は?
前橋検察審査会は24日、大学生が職務質問を行おうとした警察官を暴力団員と誤認し、逃走する際にクルマにはねられて死亡した交通事故で、警察官側の過失を不問として不起訴にした検察官の判断は不当とする議決を下した。

交通トラブルで相手を刺殺---懲役14年の求刑は重い? 軽い?
今年4月、交通トラブルを原因とするケンカで2人を死傷させ、殺人罪や窃盗罪に問われた暴力団員に対する論告求刑公判が大阪地裁堺支部で21日に開かれ、検察側は「短絡的で自己中心的な犯行である」として、懲役14年を求刑した。

酒気帯びバス運転手が在宅起訴---法廷はプロのモラル低下をどう裁く?
甲府地検は4日、今年7月に中央自動車道のサービスエリア内駐車場で、飲酒運転が原因の接触事故を起こし、道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で送検されていた元JR東海バスの運転手の男を同罪で在宅起訴したことを明らかにした。

過重労働を強制した会社の責任は? --三重のトラック事故で運転手を起訴
津地検は30日、今月10日に三重県鈴鹿市内の東名阪自動車道下り線で、渋滞の最後尾に100km/hの速度で走ってきた大型トレーラーが突っ込み、帰省客など5人が死亡、6人が重軽傷を負った事故で、このトレーラーの運転手を業務上過失致死傷罪で起訴した。

弟の名前を名乗った兄を弟が訴えた! 骨肉の争いの結末は…
所沢簡裁は29日、実の兄が違反摘発を免れるためになりすましていた弟に対する交通違反の罰金刑を取り消し、一転無罪とする判決を言い渡した。兄は「身代わりになることは弟も了承していた」と供述していたが、裁判所は「無断で名乗った」と判断した。

「事故原因を改めて問いたい」---死亡した女児の母、検察に不服申立
路上駐車していたトラックを避けようと対向車線側にはみ出した自転車の少女が、走ってきたフォークリフトにはねられて死亡したという事故で、この少女の母親は22日、トラック運転手の不起訴を不当とする申立をさいたま検察審査会に行った。

加害者側の態度を頑なにするのは罪の重さか、それともカネか?
著しい速度超過のまま交差点に進入し、対向車線から右折してきたクルマに衝突したことで2名を死傷させ、業務上過失致死・致傷罪に問われている26歳の男の論告求刑公判でさいたま地検は22日、懲役2年6カ月を求刑したことを明らかにした。

荷台脱落の原因は整備を怠っていたから--整備士2人に厳しい判断
2000年7月、新潟県柿崎町の国道8号線を走行していた4トントラックの荷台部分が突然落下、対向車線を走っていたクルマに直撃して運転者を死亡させた事故で、このトラックの整備を担当した業者に対し、高田区検察庁は17日、罰金50万円の略式命令を出した。

廃車ごとプレスされた遺体を中国まで追う埼玉県警の執念
さいたま地検は10日、風俗店でトラブルになった41歳の男性に暴行を加えて殺害し、遺体を廃車ごとプレスして処分したとして、殺人罪などに問われている男の論告求刑公判で、被害者の遺体が中国国内で6月下旬までに発見されていたことを明らかにした。