最終盤に大波乱が待ち構えていた。残り1時間20分を過ぎると雨が急に強くなり、スピンやオーバーランが続出。
レースは残り2時間。トップに『R18 e-tronクワトロ』2号車(クリステンセン)、1周遅れで2位のトヨタ『TS030ハイブリッド』8号車(デビッドソン)という構図は変わらず。マシントラブルで8位まで落ちていたアウディの1号車(ロッテラー)が猛追し5位まで浮上。
ルマン24時間耐久レースは、欧州のレース好きが集う“祭り”という様相も含まれている。アウディやポルシェ、フェラーリといったブランドは自社の顧客をサルト・サーキットに呼び、レースを楽しむためのホスピタリティを提供している。
レースは20時間が経過し、最終盤を迎えた。残り4時間25分、セーフティカー明のダンロップ・カーブで3位のトヨタ『TS030ハイブリッド』7号車に乗る中嶋一貴が、GTマシンを抜きにかかったところでスピン!
残り5時間50分を切り、セーフティー・カーが離れたが、濡れた路面は次々とアクシデントを生み出す。
残り5時間を目前に、GTEプロのトップを走っていたアストンマーチン・バンテージV8(マコウィッキ)がクラッシュ。これでセーフティーカーが入るのは10回目。ガードレールの修復にまた40分程度要した。
残り7時間を切ったところで、アストンマーチン・バンテージV8 98号が漏らしたオイル処理のため、セーフティーカー・ランになった。
ルマン24時間耐久レース、現地時間は6時を迎え空が白み始めた。夜明けを迎えても首位はアウディ『R18 e-tronクワトロ』2号車(デュバル)で変わらず。3分20秒台中盤のラップを刻み、2位のトヨタ『TS030ハイブリッド』8号車(ブエミ)より3~4秒速いペースで引き離す。
ルマン24時間耐久レースはスタートから12時間を過ぎ、折り返し地点を迎えた。12時間40分経過時点での首位はアウディ『R18 e-tronクワトロ』2号車(マクニッシュ)。
「ただ、ちょっと人より少し極端なチャレンジをしているだけ」