残り5時間50分を切り、セーフティー・カーが離れたが、濡れた路面は次々とアクシデントを生み出す。
その一時間後GTEプロ・クラスの強豪アストン・マーチン99号車が激しくクラッシュした。
ドライバーは自力で車を降りたが、マシンはフロント部を大破し、コース中央を塞いだためにまたもセーフティーカーが入ることとなった。ガードレールの補修が行われている。
アウディ2号車がトップ、トヨタ8号車が1周遅れの2位、トヨタ7号車が2周遅れの3位、アウディ3号車が3周遅れの4位という形勢に変化はない。
セーフティー・カーの多い展開は燃費で勝るトヨタにとっては嬉しいものではないだろう。
しかし、2台のトヨタの前を走るアウディがたった1台という状況はまたとないチャンスでもある。
トヨタはどこかでペースを上げて仕掛けるのか?
1台が潰れてもアウディと共倒れになれば、勝つのはもう1台のトヨタということになる。
昨年と違い信頼性と燃費でここまで戦ってきたトヨタだが、最後に必要なのはやはりアウディを焦らせるスピードということになろう。