『シークレット・ハイドアウト』コンセプトカーの想定ユーザーは現代の若者。マツダによる彼/彼女らの分析は的を得ている。
『アテンザ』のインテリアは世界中のユーザーの体格に適応する「グローバルスタンダード空間」。シート位置やステアリングホイール位置のアジャスト量が拡大しているわけだが、「どこを最小値としてどこを最大値とするか、それが問題です」と、アテンザ開発責任者の大本誠一・主査はいう。
小泉巖チーフデザイナーによれば『アテンザ』のデザイン開発は98年に始まった。「『カペラ』後継ではなく、世界一のC/Dセグメント・カーをデザインしよう、と。日本と世界各地のスタジオで初期案いくつかが提案されましが、コンペというよりコラボレーションです」。
チーフデザイナーの中牟田泰は、ターゲットであるポスト団塊ジュニアの若者の特徴を次のように分析する。(1)自分のセンスをさりげなく主張する、(2)思い立ったらすぐ行動する、(3)ストレスから解放されて和みたいと願っている、と。
『ES3』はトヨタが世界に提案する環境対応コンセプトカーだ。9月のフランクフルトモーターショーで一足先にデビューを果たしているが、東京モーターショーでも注目を集めるのは間違いのないところだ。
『SUP』がデザインされたのは、アメリカ西海岸サイプレスにある三菱のデザイン拠点MRDA=三菱リサーチ&ディベロップメント・アメリカ。外観はテクノ調(デザイン本部、オリビエ・ブーレイ本部長)、素材感からもSUPが新しいカテゴリーをめざしていることがわかる。
ミューズは、ダイハツが新提案する軽の高級車。全高を1510mmと高く取り、室内スペースを確保した上で、ボディ上部を絞り込み、15インチホイールを与えることで、軽自動車らしからぬ踏ん張り感を演出したボディ・デザインがセールスポイントだ。