MINI 50カムデンを見て、SFのジャンルの「スチームパンク」を連想した。蒸気機関がもしも歴史のなかで淘汰されずに発展していたら……と、レトロフューチャーなストーリーを展開するのがスチームパンク。それはBMWの手によって現代に蘇ったMINIの在り方に符合する。
これってホントに4気筒?というのが第一印象。
最高出力500馬力。最高速度312km/h。停止から100km/hに3.4秒。燃費は、8.7km/リットル。このようにパフォーマンス向上は著しいが、先代以前のターボから買い替えを考えている人にとって気になることは他に2点あるはずだ。
『E250CGIアバンギャルド』仕様は、通常のガソリンエンジン搭載の輸入車として初めて“エコカー減税対象車(重量税、取得税各50%の減税)”の型式認定を取得している。
5ナンバー枠いっぱいの長さと幅、大きなグラスエリアが印象的なキャビン、おだやかな乗り心地。
トヨタの新型『マークX』には、2.5リットル仕様と3.5リットル仕様のエンジンが用意されている。どちらも、V型6気筒であり燃料を燃焼室に直接噴射するD-4(3.5リットルはD-4S)を採用する。
幌をあけてたたずむ二台のクルマ。『MINIコンバーチブル』と、『ニュービートルカブリオレ』。たたんだ屋根を無骨に背負っちゃって、誤差ナシ製造技術を駆使する21世紀自動車産業のなかでは、妙に異質にみえる。
数年前からそこにあるようなスタイリングに、インパネ中央の張り出しを除けばオーセンティックなインテリア。トヨタブランドでは2台目のハイブリッド専用車は、全身で先進をアピールする『プリウス』とはあまりに対照的な姿をしている。
日産『フェアレディZ』は、世界一の販売実績を誇るスポーツカーだ。だからといって万人向けを狙っているわけではない。とはいうものの、日常的な場面での使用も考慮している。ただ、それでは満足できない人もいるはずだ。
プジョー『207』は、MINIの強力なライバルの1台だと思う。どちらもデザインコンシャスで走りが楽しく、そしてキャラクターに惹かれる点も共通している。だからこそベーシックグレードを選んで、ふだん使いしながら魅力を堪能するのもアリと考えている。