コンセプトは「次の時代のスタンダードを創造する」こと。そんな大きな目標を掲げた意欲的な新型車が登場した。マツダの『CX-3』である。
ショッピングや送迎などの普段使いから、家族や友だちを誘ってのロングドライブまで、幅広い用途に使え、エコ指数も高いのがコンパクトカーだ。が、最近はその下のポジションを受け持つ軽自動車にも魅力的なクルマが増えてきた。
独特の“魂動”デザインで勢いがあるマツダがそれに乗り送り出した『デミオ』のSUVバージョン、コンパクトクロスオーバーの『CX-3』。
姿かたちをほとんど変えずに、大幅なブラッシュアップを図る。これ、ヨーロッパメーカーが良くやる手法だが、新しいボルボ『V40クロスカントリー』は 、まさにそれを地で行った生まれ変わりを果たしている。だからその良さは乗らないと分からない。
『ディスカバリー』と聞いて、「質実剛健の道具のようなクロカン4WD」を思い浮かべる人は、少なくないはずだ。そんな人が、新しく追加された『ディスカバリー スポーツ』のハンドルを握れば、腰をぬかさんばかりに驚くことだろう。
軽自動車のミッドシップスポーツカー、ホンダ『S660』は、かつての『ビート』の再来と言われることもあるが、私は、新しい価値を提案するスポーツカーだと感じた。
最も廉価なクルマで“こういうこと”をしてしまう! このスピリットが、まずは愉しい。そして、その安価なクルマとは、同時に、車重が極めて軽い軽自動車であった。
なによりも先代で目立った演出めいた走りが影を潜めて、小型軽量スポーツカーならではの素直な動きをピュアに味わえるようになったことに好感を抱いた。
『CX-3』には2WD 6AT、4WD 6AT、そしてこのクラスとしてはレアな2WD 6MT、4WD 6MTモデルがある。
日産『エクストレイル』にハイブリッドモデルが追加された。発売は5月13日だが、それに先駆けて日産のテストコースで試乗した。ただ、ハイブリッドシステムを搭載しただけでなく、多くの部分に改良を加えたモデルだった。