ひとことでいえば懐かし系ホットハッチだ。
『ゴルフ』の実用性の高さを損なうことなくスポーティドライビングを楽しむという“GTI”のコンセプトは、6代目でも輝きを失っていない。
そこに存在するだけで、タダならぬ存在感を発散させることこそスーパースポーツの証であり、フェラーリはその典型。だが、この『カリフォルニア』は存在感こそあるが“タダならぬ”度合いは控えめだ。意外と周囲の景観になじんでしまう。
先ごろ次期モデルが発表された『ポロ』にフランクフルト近郊で試乗した。1.4リットルの自然吸気エンジンはごく普通のエンジンながら、従来のエンジンに比べると改良を受けていて吹き上がりのスムーズさが増するとともに、低速域での扱いやすさも向上している。
「花屋さんやパン屋さんが、このクルマに乗っていたら可愛いよね」と、どうも自家用車としての現実味がうすい。フルモデルチェンジしてひとまわり大きくなり「これなら大量のパンが展示販売できる」と、喜んでいる場合でもあるまいに。
ライバルの一つであるアウディ『TT』とは対照的に、「ロングノーズ」で個性を打ち出す新型『Z4』だが、いずれも初代に比べて2代目はかなり大人びた印象に。スタイリングは断然よくなったと言っていいだろう。
エコカー減税と購入補助金という実利面の追い風と、この不況感の中で、“どうせ買うなら、ハイブリッド = 新しいクルマを”という心理的イメージによって、ハイブリッドカーの存在感と勢力は一気に増した。
だって、プジョーですもの。だって、オープンですもの。これって鉄板の組み合わせ? プジョーのデザインの巧さといったら、ほんとに女ゴコロをがっちりつかんで離さない。
「こうしたエンジンを積むモデルは今の時代にそぐわないのではないか?」という質問に対し、「高効率を目指したテクノロジーは、量販モデル用エンジンでの燃費向上/C02削減技術にも直結する」という回答が即座に帰ってきた。
ひと目見ただけで端的に“カッコイイ”。『XC60』に対しての第一印象がそれだ。インテリアの仕上がりもソツなく若々しい。