【シボレー カマロ 試乗】V6モデルは欧州車のよう…松田秀士

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久々に登場した5世代目となる『カマロ』。日本正規導入車種はV6(3.6リットル)を搭載する「LT RS」とV8(6.2リットル)の「SS RS」の2車種。米国では「LS」「1LT」「2LT」「1SS」「2SS」という装備の違いによる5種類のグレード設定があり、LSがベースグレードとなり2SSが最高級となる。このうち日本仕様はV6が2LTでV8が2SSとなる。つまり、日本仕様は2車種共に高級バージョンだ。RSはRSパッケージという外装オプション。これによって日本導入車は始めから20インチタイヤが装着されている。

サスペンションはV6モデルにはFE2、V8にはFE3というよりハードな設定が施される。V6モデルはノーズが約70kg軽い分とてもシャープで軽快な身のこなしだ。V8モデルでも固められたサスペンションによってロールはアメ車とは思えないくらいに抑えられていて、欧州車のようなハンドリングが味わえる。

もちろんV8モデルのOHV特有の排気音とトルクの厚いパワーフィールはカマロらしい迫力だ。対してCTSに搭載される3.6リットル直噴DOHCエンジンを搭載するV6モデルはとてもスムーズで振動が少なく欧州車のようだ。しかもレギュラーガソリン対応で、時速100kmが6速1500rpm程度と燃費もかなり期待できるだろう。

新型カマロはボディ剛性が高く室内も静かで以前のカマロのイメージを一新し、ハンドリングと共によりラグジュアリーになった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法で53歳の現役レーシングドライバー! SUPER GTをランボルギーニ『ガヤルド』で戦っている。INDY500 など海外レース経験も豊富で、確かな知識と国際感覚でクルマの評価を行う。2009-2010日本カーオブザイヤー選考委員。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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