総工費1174億円をかけた衆議院会館(東京・永田町)の開館式が13日、行われた。
12日に開催された民主党の定例役員会で、枝野幸男幹事長は「私と安住選挙対策委員長が中心となって、執行部として、今回の選挙の総括を行いたい」と述べた。
参院選惨敗の主要因だとされる税制議論。そのことで「消費税の引き上げ」という言葉が質問で出てくることに、枝野幸男幹事長は敏感に反応した。
「いろいろ厳しいけれども、しっかりと改革の実を上げていくために職を全うしてほしいという強いご指示があった」
参院選は即日開票の結果、民主党の菅首相の設定した勝敗ラインの改選議席(54議席)を大きく下回り、大敗した。まるでオウンゴールのようなものでわずか10か月で民意が逆流した今回の参院選は、何とも後味の悪い結果だったようにも思える。
選挙期間中のある日、前田雄吉氏(50)は、著名なパーツメーカーの幹部を伴って、三重県鈴鹿を訪れていた。オートバイの聖地、レース関係者の多くが拠点とするその地を訪れ、オートバイ関係者の支援を求めるためだった。
10日夕方の東京・浅草、浅草寺の雷門前は、最後のお願いをする街宣車であふれていた。それも1党1台ではなく、演説をする横で、別の街宣車が場所待ちをする。終わるとすぐにその場を取ってかわるほどの賑わいだ。
第22回参議院選挙は、選挙区と比例区あわせて121の定数に対して、約440人が立候補した。
街頭演説で「投票用紙には××と候補者名をお書き下さい」と訴える声を聞いたことはないだろうか。衆議院選挙では「政党名を書いて」というのに、なぜ参議院選挙では、候補者名を訴えるのだろうか。
参議院選挙後に、新しい当選議員を待っているのは、今年7月に開館したばかりの参議院の新議員会館だ。