方向感が定まらず、全体相場はおよそ3カ月ぶりの4日続落。その中で、自動車株は高安まちまちとなった。スズキが「インドネシアでの四輪車、二輪車の生産を大幅増強する計画」と報じられ、23円高の1843円と3日続伸。
ヤマハ発動機は、職業生活と家庭生活の両立を希望する社員のために事業所内託児施設を開設すると発表した。施設の名称は「ヤマハ発動機事業所内託児施設わいわいランド」で今年4月から開園する。
スズキの鈴木修会長は21日の記者会見で、3カ年中期計画の最終年度に当たる2005年3月期の連結売上高が2兆3000億円規模になり、計画の2兆円を上回る見通しを明らかにした。また、次のステップとして「企業としては当然、上(3兆円)を狙って行きたい」と述べた。
スズキの鈴木修会長は21日の記者会見で、2005年の国内軽自動車市場について過去最高だった昨年(189万台)を下回るものの185万台程度になるとの見通しを示した。
スズキは2005年の販売・生産計画を発表した。全世界の四輪車の販売見通しは前年比12%増の209万台を目指す。アジアでの販売体制の強化や中国、ハンガリー、インドで新型『スイフト』を生産する。二輪車・ATVは同31%増の365万台を目指す。
昨年売り上げが37%もダウンした三菱自動車のアメリカでの販売。この事態を受け、三菱のアメリカにおける運営が経営立て直しの専門企業、アリックス・パートナーズに依托されることになった。
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、新型車『ノート』の発表会見で、「三菱自動車との軽自動車事業の拡大はできるものなら是非やりたい。我々はできることなら同じものを売りたくない」と述べ、三菱と軽の共同開発を進める意向を示した。
米国株安を嫌気し、全体相場はおよそ2カ月ぶりの3日続落。自動車株は全面安となった。こうした中、三菱自動車工業が5円高の158円と反発。個人投資家の人気が続き、この日も出来高は市場トップとなった。
ダイムラークライスラーグループは、スマトラ沖地震によるインド洋大津波の被災地を支援するため、総額3億円相当の救援活動を実施すると発表した。
豊田自動織機は、2004年のフォークリフトの販売シェアが2003年に記録した過去最高シェアに並ぶ42.6%になり、39年連続でトップシェアになったと発表した。