走行性能は『アテンザ』のもっとも大きなセールスポイントだ。その走りを支えるのが、高性能のサスペンションとブレーキである。アテンザのサスペンションは前:ダブルウィッシュボーン、後:E型マルチリンクの4輪独立懸架。
『アテンザ』の室内装備は、近年ヨーロッパ車で流行している専用デザインのトレンドに沿ったものだ。オーディオ、カーナビなどはすべてアテンザの専用モデルだ。
迫力あるエクステリアデザインは、『エルグランド』が人気を博したもっとも大きな要素だったが、新型は更なる進化をとげている。デザインのキーワードは「CONFIDENCE(みなぎる自信)&NEWNESS(明快でクールなデザインテイスト)」だ。
新型『エルグランド』のエンジンは、「VQ35DE」型3.5リットルV6DHOCの1本。旧型では直噴ディーゼルエンジンもラインナップされていたが、日本でのディーゼル規制への様子見という側面もあり、新型には搭載されていない。
『エルグランド』のインスツルメントパネルは、エクステリアに負けず個性的なデザインだ。前左右席間のウォークスルーを可能とするインパネシフト、中央に向かってラウンドしたメーターコンソール、自動車用モニタとしては最大級の8インチ液晶ディスプレイなどを装備する。
日産が「新型『エルグランド』の最大の魅力」と自信を持っているのが、インテリアである。コンセプトは「ファーストクラスの空間」、キーワードは「LUXURY(くつろぎのあるもてなし感)&PRACTICAL(上質で使いやすい機能)」だ。
97年5月に登場して以来、「和製シボレー・アストロ」の異名をとった角型のフォルムと派手なフロントマスクが人気を呼び、国産大型ミニバンのカテゴリーで圧倒的なトップシェアを維持しつづけた日産『エルグランド』が21日、ついにフルモデルチェンジを迎え、2代目モデルへとバトンタッチした。
『アテンザ』で重要視されているのは、性能ばかりではない。見た目の品質感、音、触感など、すべての面において高い感性品質が与えられている。これはマツダが従来苦手としてきた分野だけに、新生マツダがどう変わったかを裏付けるファクターとなりそうだ。
『アテンザ』のパッケージングは、世界戦略車にふさわしく緻密に設計されている。フロントシートは身長150cmから190cmのドライバーがベストポジションを取ることができるよう、各部に大幅な調節機構を持つ。
『アテンザ』のエンジンは、ミニバンモデルの『MPV』から採用されはじめた、新開発の直列4気筒オールアルミ「MZR」シリーズだ。これはフォードグループの「I4」と呼ばれる新世代直4エンジン群の一角を担うものだ。