【マツダ『アテンザ』発表】挑戦的なレイアウトのサスペンション

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【マツダ『アテンザ』発表】挑戦的なレイアウトのサスペンション
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走行性能は『アテンザ』のもっとも大きなセールスポイントだ。その走りを支えるのが、高性能のサスペンションとブレーキである。アテンザのサスペンションは前:ダブルウィッシュボーン、後:E型マルチリンクの4輪独立懸架。

フロントのダグルウィッシュボーンは伝統的にストラット型を使用してきたマツダのFFモデルとしては挑戦的なレイアウトだ。ロッド長の長い本格的な構造のもので、ロール時のキャンパー角変化を抑えてフットワークの良さを確保しつつ、フリクションを削減することで乗り心地の良さも犠牲にしない。同じフォードグループの次期『モンデオ』、次期ボルボ『V60』などへの流用も視野に入れられており、世界の高性能モデルと比べても性能は一歩も引けを取らない。

リアのE型マルチリンクはマツダが得意としてきたもので、ストラットの変形バージョン。もともとFRモデルのために考え出されたもので、これもFFモデルに使用するのは初めてだ。

ブレーキは4輪ディスク。高性能ブレーキキャリパータイロッドタイプのブレーキサーボ、低膨張ブレーキホースなどの採用で、ブレーキフィールを徹底的に向上させている。また4W-ABS、EBD(電子制御性動力配分システム)が標準装備されるほか、オプションでDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール:姿勢安定制御装置)とブレーキアシストをセットで装着することもできる。制動力は100km/hからのフルブレーキングで停止距離が37mというもの。これはBMW『3シリーズ』などのライバルを凌駕する成績だ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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