新型『キューブ』の楽しみは、ドライビングだけではない。8色のボディカラーと3色のインテリアカラーを自在に組み合わせるという、コーディネーションの楽しみもあるのだ。
CR14エンジンは燃費性能の強化にかなりの努力が払われている。吸排気系のレイアウトの最適化、大容量エアクリーナーの採用、低摩擦のモリブデンコーティングピストンなどの採用によるフリクションロス低減などで、同じ量の燃料でより大きなトルクを得られる。
『C3』の最大の特色は、優れた居住性であるといっていいだろう。室内寸法は室内長1740mm×室内幅1400mm×室内高1260mm。特に余裕が大きいのが高さで、同クラスでC3より室内高に余裕があるのはミニバンくらいのものだ。
『C3』のエンジンは2機種。「GH-A8KFV」型直列4気筒1.4リットルSOHCと、「GH-A8NFU」型直列4気筒1.6リットルDOHC。スペックは1.4リットルが75ps/5400rpm・12.5kgm/3300rpm、1.6リットルが110ps/5800rpm・15.3kgm/4000rpm。
『C3』の安全装備はきわめて充実している。安全性の高さで知られるフォルクスワーゲン『ポロ』と比べても、遜色はない。安全面以外の装備も豊富だ。トランクルームには新発想の「モジュボード」を装備。
『C3』のライバルとなるプジョー『206』、フォルクスワーゲン『ポロ』、オペル『ヴィータ』、ルノー『ルーテシア』と比べても、モデルの内容を考えれば充分に競争力のある価格である。
『C3』のデザインソースはかつてシトロエンが送り出した大衆車の傑作『2CV』にあるかもしれない。最大の特徴はアーチ状のルーフライン。このラインにあわせてウエストラインもアーチ状にデザインされ、ボリューム感あふれるフォルムを形成している。
『C3』のシャシーは完全新設計の「プラットフォーム1」。これは今後、プジョーの同セグメントの新型車にも使用される予定で、PSAプジョー・シトロエングループにとってきわめて重要な意味を持つもの。
シトロエンジャポンは20日、新型スモールカー『C3』を日本発表した。C3は2001年のフランクフルトショー、東京モーターショーなどに参考出品され、今年4月からヨーロッパで発売されているが、日本でもそれとほとんど変わらない形でデビューすることとなった。
『モビリオ・スパイク』のサスペンションは、『フィット』『モビリオ』と共通の前:マクファーソンストラット、後:H型トーションビームアクスルだが、スプリングレート、ダンパーの減衰力は専用チューニングとなっている。