モダンでシャープな顔つき。フェイスリフトで『カローラフィールダー』は、セダンの『カローラアクシオ』同様、オトコを(!?)あげた。リヤもバックドア側までランプを延ばすなどして、見え方が豊かになった。
990kgの車重を達成したベースモデルの「S」。タイヤサイズ(195/50R16 84V)は他のパッケージ装着車と共通で、アルミホイールまでも予め履く。が、シリーズ内で最大70kgの軽量であくまで手頃である意味は、街中を中心に走っただけでも理解できた。
高級セダンにヒケを取らない上質な乗り心地や静粛性、走行性能…それがら発売直後のユーザーからの評価点として高かったという。まったくその通りで、ユーザーの期待に応える商品性の高さは、改めて実感するところ、だ。
ミニバンというより、もはや3列シートの実用セダン…暫く試乗しながらジワジワと実感するのは、そういう印象だった。
試乗車は『WRX STI』のベースモデル。メーカー装着オプションの大型リヤスポイラーを備えるも、ビルシュタイン製ダンパー、BBSアルミホールが省かれるのが「Type S」との違い。車載のスペックシートに記載の車両重量は1500kgちょうどになっていた。
横から指で押しても倒れそうにない安定感のあるスタンス。新幹線の先頭車両のような、面取りで丸みを帯びたノーズと四角いキャビンの機能的な組み合わせ。意外にも…の前進感。5ナンバーながら全体に破綻なく気持ちよくバランスのとれたルックスが、まずいいと思った。
「エグゼクティブラウンジ」は『アルファード』のフラッグシップ。車両本体価格は実に700万円超で、オーナーカーとして選ぶなら、上級セダンと渡り合える、まさにに“高級乗用車”の領域だ。
攻めに回った新しいマスク。ここ最近のトヨタ車のフェイスリフトモデルのなかでも、トガり過ぎず、しかし『カローラ』として十分に挑戦的なマスクは、なかなかクールな印象で悪くない。
試乗した「XD プロアクティブ」は新設定グレード。ベースのXDに安全関連の機能、装備がひとまとめになった「セーフティクルーズパッケージ」が装着可能となったものだ。
実は導入時の箱根の試乗会では、限られた試乗枠内で走りに納得しきねない部分があった。そこで別の個体でステージを都内&日常に変え、再試乗。すると新たな一面が見えてきたのだった。