実際のボディサイズはひと回り大きい。けれどE30の頃の『3シリーズ』の、あのコンパクトでシャンとしたスポーティな走りの味を連想させれくれるのが、FR系の今の『2シリーズ』だ。
軽快、パワフル、なめらかな乗り味。まるで洗練されたセダンのような持ち味を、そのままMPVに詰め込んだ…そんな仕上がりぶりにホロリとさせられた。
焼いてもらったピザの箱は膝の上、食料品の入ったエコバッグは足元の隙間にどうにか詰め込んで…。そんな過酷な状態でもスーパーからの帰り道に助手席に座ってもいいという、理解のある家族がいるなら、『S660』の実用性は決して0%ではない。
奇抜にも映った従来型の顔つきが、フェイスリフトで一気に落ち着きを見せた。『5シリーズ』あたりを連想させるのは、車格アップを意味するのだろうか?
42年の歴史をもつ『パサート』。日本でも初代(2代目は『サンタナ』)から親しまれているVWのトップモデルだが、最新モジュラーコンセプト「MQB」で構造からパワートレーンまで一新、8世代目に生まれ変わった。
329万円からの価格設定の新型『パサート』は、よくよく考えてみれば、日本市場のVW車ラインアップ中、貴重な4ドアノッチバックセダンだ。『CC』はやや気取りすぎだった…と感じていたユーザーがもしもいたら、安心してお勧めできる新型、でもある。
日本のユーザーなら、70年代の自転車の“電子フラッシャー”を思い出す!? 同年代のクルマにもあったが、国内法規の改正に伴い、LEDの“流れるターンシグナルランプ”を新採用してきたのはポイントのひとつ。
“W202”でラインアップした直6の3.6リットルを積む『C36 AMG』の頃から、世界観は受け継がれている。標準車に対し、よりスイートな性能と、さらなる高品質ぶりが味わえるのは、昔からのAMGの特徴だ。
実用前提なら“4枚ドア”の利便性は捨てがたい。ドアが小振りになる分、手狭な場所での開閉(乗降)も楽だ。そこで3ドアと同じ全長の「スポーツバック」の存在価値がクローズアップされるという訳だ。
『コペン』の第3の意匠、「セロ」がやっと登場した。実車が見られるというので取材場所に駆けつけると、ホッとする顔つき(=個人の感想です)の実車がそこに並んでいた。