【VW ゴルフ R ヴァリアント 試乗】洗練と高性能が生むクルマの味わい深さ…島崎七生人

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VW ゴルフ R ヴァリアント
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“底なし”の高性能ぶりと快適な走りはハッチバックで経験済み。その“R”が、新たにワゴンのヴァリアントにも登場した。“史上最強のゴルフのワゴン”という謳い文句が本当かどうか試すべく、キーを受け取った。

運転ポジションはやや低めにとるとシックリきた。シートは実にいい。肩/背中/腰/大腿と均一に的確に支えてくれるからだ。僅かにフラットボトムだが、ステアリングもリムが大袈裟に太過ぎず、自然な操作感を実現しており、もちろん超スムースなタッチをもつ。

走り出して、やはり乗り心地のよさを実感。ボディの揺れはハッチバックより幾分か大きめ。だが荒れた舗装道でもショックは拾うがそれを伝えないところが秀逸。国産スポーティ系ワゴンの通例と較べ、ずっと洗練されている。ブレーキのタッチも極上。踏力に対し誤差ゼロの制動力を発揮してくれる。

280ps/38.7kgmの2リットル・インタークーラーターボ+6速DSG、4MOTIONのパフォーマンスは唸らされるばかり。通常の走らせ方ならごくスムースで柔軟だが、試しに「ドライブモード付きDCC」を“レース”に切り替えると、エンジンは6500rpm手前まで鋭い吹け上がりを見せ、4輪のバランスのいい接地感と駆動力配分で、レインボーブリッジのループも安定しきって駆け抜けた。スロットルの開け具合に応じて高まる排気サウンドは心弾ませてくれる。標準の『ゴルフ』に対し、クルマの味わい深さの違いが“R”なのだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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