ジープ(Jeep)というからには4×4であろう…そんな固定概念が思考回路を巡って、試乗車に「トレイルホーク」を選んだ。そして走らせてみると、納得する部分と意外に思える部分の両方が、頭のなかに浮かんだ。
スポーティネスを突き詰めた「R」を試乗後、コチラの「オールトラック」に乗り換えて、『ゴルフ ヴァリアント』のカバレッジの広さをいやおうなしに実感した。
いわば『XVハイブリッド』の『インプレッサスポーツ』版、である。ところがイロイロな意味で新鮮な発見をさせてくれるクルマ、だった。
トレッキングシューズが着想の原点。確かに庭先に停めてあったら「履いて(乗って)どこかに出かけよう」と思わせられる“元気オーラ”をプンプンとさせている。そこがライバル他車にはない、このクルマならではのキャラクターといえよう。
VWではかつて『ゴルフ』に、本気のSUVモデル“カントリー”があった。現代の“クロスシリーズ”はよりカジュアルにSUVっぽい雰囲気を楽しむためのモデルで、現存する『ポロ』に次いで『up!』にも新たに登場した。
よく走る…が印象。新しく3気筒の1.2リットルターボと6速ATを搭載、ダウンサイジングを実行した『C4』は、“実用車シトロエン”の資質により磨きをかけた。
“底なし”の高性能ぶりと快適な走りはハッチバックで経験済み。その“R”が、新たにワゴンのヴァリアントにも登場した。“史上最強のゴルフのワゴン”という謳い文句が本当かどうか試すべく、キーを受け取った。
0-100km/h加速5.3秒、最高速度260km/h。カタログを開けばそんなスペックが載っている『Fタイプ コンバーチブル』。とはいえ粗暴さとはまったく無縁なところは、いかにもジャガーらしい。
試乗車は素の「スパーダ」、グリル部分の加飾が明るめのプラチナ調、ホイール&タイヤが16インチとなるが、全長を45mm伸ばした専用の外観デザインは“クールスピリット”と共通。標準車に対し、精悍な雰囲気が特徴だ。
Mモデル、しかも1シリーズベースとなれば、どれだけホットなのだろう…。そんなコチラの緊張感を見透かしたかのように、あっさりと、スムースに走り始めた。