HERE、アリババ子会社Amapと提携…中国自動車メーカー向けAIナビゲーション共同開発

HEREとAmapが提携
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HEREテクノロジーズと、中国の大手ナビゲーションプロバイダーでアリババグループの子会社のアマップ(Amap)は、中国自動車ブランド向けにAI主導の高度なナビゲーションおよびデジタルコックピットソリューションを共同開発する戦略的提携を発表した。

HEREのサービスはこれまでに2億4200万台以上の車両に搭載されており、200以上の国と地域をカバーするマッピングとロケーションサービスを提供している。この提携により、HEREの最先端AIマップ作成技術とアマップの中国自動車エコシステムにおける深い知見を活用し、ソフトウェア定義車両(SDV)のグローバル展開を加速する。

中国自動車メーカーは、ADAS(先進運転支援システム)、AIナビゲーション、没入型コックピット体験において世界基準を再定義しつつある。HEREとアマップの提携は、SDVに最適化されたグローバル対応ナビゲーションスタックを提供し、コネクテッドでインテリジェントなモビリティの新たな基準を世界市場に打ち立てる。

HEREの統合マッピングアーキテクチャは、SDVの幅広い車載機能を支える単一のデータソースとして機能する。AIと機械学習を駆使したHEREの自動車グレードのマッピングとロケーションサービスを統合し、デジタルコックピット、EVサービス、ADAS、自動運転、OTA(Over-the-Air)アップデートを実現する。これにより、中国の自動車メーカーは、グローバル規格に準拠した将来対応型SDVプラットフォームを提供できる。

HEREは2002年の中国市場参入以来、主要なシステムベンダーとの長期的な提携を築き、30以上の中国自動車ブランドにナビゲーション、ADAS機能、コネクテッド車載体験を提供してきた。これらのOEMは中国の自動車輸出の大部分を占めており、HEREがグローバルモビリティの進化を支える重要な役割を果たしていることを示している。

《森脇稔》

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