ポルシェはSUV『カイエン』新型のEVパワートレインの詳細を発表した。間もなくデビューする予定だ。
新モデルは独自に開発したプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)を進化させた800ボルトアーキテクチャを採用。高性能かつ効率的なエネルギー分配を実現している。
容量113kWhの機能統合型高電圧バッテリーを搭載し、バッテリーは車体構造に直接組み込まれ重量と搭載効率を向上させている。これにより車体剛性が高まり、走行性能も向上している。バッテリーセルはグラファイト・シリコン陽極とニッケル・マンガン・コバルト・アルミニウム陰極(NMCA)を使用し、エネルギー密度を7%向上させた。
二重冷却システムによりバッテリー温度を上・下から制御し高効率を維持。さらに予測熱管理機能がナビゲーション情報などを活用し温度調整を自動化、充電速度とバッテリー寿命の最適化を図る。
米国の高速道路での独立系ジャーナリストによるテストでは約563kmの連続走行を確認した。急速充電では400kWの出力に対応し、10%から80%までの充電に16分未満、10分で300km以上の航続距離を回復可能だ。
さらに2026年からは最大11kWのワイヤレス充電システムを導入し、車両が自動で充電パッドを認識し降車して充電を開始する。この無接点充電は有線AC充電とほぼ同等の90%効率を実現している。ポルシェの開発担当者は「革新的な高電圧システムにより、効率と走行性能を兼ね備えた新しい電動モビリティを提供する」と述べている。










 
           
          
 
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           
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