ベトナムのEVメーカーのビンファストは8月26日、欧州市場で電動バス事業に参入すると発表した。
同社は10月3~9日にベルギーのブリュッセルで開催される「バスワールド・ヨーロッパ2025」で、電動バス2モデル『EB8』と『EB12』を初公開する。両モデルとも2026年から欧州での運行開始を予定している。
EB8とEB12は、CATLやゴーションなどの大手メーカー製LFPバッテリーパックを搭載し、最大422kWhの容量と最大400kmの航続距離を実現する。140kWの急速充電により、2~3時間でフル充電が可能だ。
車両には死角検知、インテリジェント速度アシスト、前方衝突警告、居眠り検知などの先進運転支援システム(ADAS)を標準装備。乗客向けにはWi-Fi、USB充電ポート、インフォテインメントシステム、ニーリング機能付きサスペンションを採用する。
EB12は欧州の規制に完全対応し、UNECEとCE規格の認証を取得済み。現地の規制やインフラに配慮した設計により、欧州市場への円滑な導入を図る。
ビンファストは欧州の公共交通市場参入戦略として、現地の交通・インフラ分野の専門企業との戦略的パートナーシップ構築を進める方針だ。
同社の電動バスは既にベトナムで4年間の運行実績があり、同国初の電動バスネットワークの中核を担っている。年間1500~2000台の生産能力を持ち、全製造工程がCE規格に準拠している。
ビンファストは欧州市場で既に『VF6』と『VF8』の電動SUVを展開しており、電動バス事業の国際展開は同社の欧州長期戦略の重要な柱となる。