SkyDriveは7月31日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のデモフライトを開始した。デモフライトは8月24日まで実施され、毎週火曜日・水曜日は運休となる。
デモフライトは万博会場内北西部の「EXPO Vertiport」を離着陸地点とし、高度約4m、飛行時間約3分間の周回飛行を無人の自動制御とリモート操縦で行う。SkyDriveは2023年2月に万博のスマートモビリティ万博における空飛ぶクルマ運航事業者に選定され、無事故で飛行試験を重ねてきた。
8月1日から24日までのデモフライトは月・木・金・土・日曜日に実施。最新情報は大阪・関西万博公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」やSkyDriveのSNSで案内される。観覧は予約不要で、EXPO Vertiport周辺で可能だが、電波を発する機器は機内モードなどにするよう呼びかけている。
SkyDriveの空飛ぶクルマは全長約11.5m、全幅約11.3m、全高約3mで、最大搭乗人数は3名(操縦士1名+乗客2名)。電動バッテリー駆動で12基のモーター・ローターを備え、最大離陸重量は1400kg、最大巡航速度は100km/h、航続距離は15~40kmである。
空飛ぶクルマは電動化・自動化技術や垂直離着陸を活用した次世代の空の移動手段であり、日常的な利用を目指している。SkyDriveは型式証明取得に向けた活動を進めており、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)や九州旅客鉄道(JR九州)と連携し、2028年頃に大阪の森之宮エリアや別府湾での商用サービス開始を目指している。