日産は2024年、中東向けにフラッグシップ・クロスオーバーSUV『パトロール』の第7世代となる新型を発表した。そして、まもなく高性能バージョンの「NISMO」仕様が公開される。予想CGは、先日SNSに流出した画像と最新情報から製作されており、このデザインでほぼ間違いない。
パトロールは、現行日産ラインナップの中でも最も歴史の長いモデルの一つだ。初代は1951年に登場している。中東で販売されるパトロールだが、1980年から2007年までは日本でも『サファリ』の車名で販売されており、人気を博していた。
先代パトロールで、NISMOの名称を冠したスポーツモデルが初めて設定され、現行の新型パトロールにもNISMO仕様が採用される予定だ。予想CGは、提携するNikita Chuicko氏から入手した。

パトロールNISMOは、ベースの標準仕様車と外観が大きく異なる。まず、バンパー下部まで届く巨大なラジエーターグリルが採用される。バンパーも完全に新しくなり、垂直の装飾インサートと、赤い下部リップが配置される。また、ドアシル下のパッド、リアバンパーエレメント、リアピラーのモデル名入りインサート、そしてドアミラーの小さなエレメントなど、多くの“NISMOレッドライン”が配置される。
さらに、完全に新しいリアバンパー、改良されたフロントフェンダーの装飾、そしてボディと同色に塗装されたホイールアーチのワイドパッドが採用されている。足回りには、新しいホイールも装着される。

エンジンは、標準車と同じ3.5リットルV6ツインターボエンジンが搭載されるはずだ。標準車では最高出力425ps、最大トルク700Nmを発揮するが、NISMOバージョンでは若干の性能向上が見込まれ、455psを発揮すると予想される。ちなみに、先代パトロールNISMOは、標準のパトロールより28psプラスの428psの自然吸気5.6リットルV8エンジンを搭載していた。
また、アスファルト路面での性能向上を図るため、技術的な改良が加えられる可能性が高い。例えば、先代にはビルシュタイン製ショックアブソーバー、耐熱性向上ブレーキ、そして最低地上高の低減が採用されていた。
新型パトロールNISMOのワールドプレミアは6月24日と予想されており、標準車同様に日本発売の期待がかかる。