本田技研工業は4月17日、軽自動車の2シーターオープンカー、ホンダ『S660』の前輪サスペンションについてリコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2015年3月~2022年3月に製造されたS660の3万3696台
前輪サスペンションのダンパユニットとマウントを締め付けるナットについて、締め付けトルクが不足しているものがあり、ハンドル転舵時に締結部にガタが生じることがある。これにより締結部付近に過大な応力が加わり、最悪の場合ロッドが折れて走行安定性を損なうおそれがあるという。
ホンダはこれに対し、対象車両の使用者へダイレクトメール等で通知の上、全車両の前輪サスペンションのダンパユニット、ナット、ダンパマウント、スラストプレート及び周辺部品等を新品に交換の上、規定トルクにて締め付ける。
これまでに、この件に係る不具合が15件報告されており、事故は報告されていない。