日産自動車は、ブラジルのリオデジャネイロ州レゼンデ工場において、小型SUV『キックス』新型の生産を開始した。
日産は新型モデルの生産に向けて28億レアルを投資し、工場の近代化を進めてきた。生産能力拡大に伴い、レゼンデ工場で400人の新規雇用を創出する計画だ。工場には98台の新型ロボットが導入され、297の新たな作業ポストが設けられた。また、自動運転車両(AGV)も29台追加され、合計202台となった。
新型キックスの生産開始と同時に、同工場では新型ターボエンジンの生産も始まる。これらの新製品は、日産がブラジルで進める大規模投資の一環。

日産は2023年から構造改革を進め、ブラジル市場での販売を大きく伸ばしている。2023年の販売台数は前年比35%増の7万2548台、2024年は21%増の8万7441台を記録し、市場平均を大きく上回る成長を遂げている。
レゼンデ工場は2014年4月に操業を開始し、これまでに68万台の自動車と66万基以上のエンジンを生産してきた。現在、日産の従業員約2200人を含め、3000人以上が働いている。
新型キックスの量産開始により、日産はブラジル市場でのSUV展開をさらに強化する。新型モデルは今後数か月以内に発売される予定で、既存の『キックスプレイ』と並行して販売される。