ドゥカティは、ランボルギーニと共同開発した新型バイク『パニガーレV4ランボルギーニ』を、ミラノデザインウィーク2025で発表した。
この新型車は、両社の協力関係における第3章となるプロジェクトで、イタリアのエミリア州モーターバレーに拠点を置く2社の技術力と情熱が結集した一台となっている。
パニガーレV4ランボルギーニは、ドゥカティの最新スーパーバイク『パニガーレV4 S』をベースに、ランボルギーニの新型ハイブリッドスーパーカー『レヴエルト』からインスピレーションを得たデザインを採用している。

特徴的なのは、カーボンファイバーを多用したボディワークだ。レヴエルトと同じ織りパターンのカーボン素材を使用し、車体中央のシンメトリーラインでは高度な職人技による特殊な織りパターンが施されている。
パワーユニットには、ドゥカティの誇るデスモセディチ・ストラダーレエンジンを搭載。専用のアクラポビッチチタンサイレンサーと専用のエンジン調整により、最高出力218.5hpを実現した。これは通常のパニガーレV4 Sを上回る数値だ。
また、カーボンパーツの多用とサイレンサーの採用により車重を185kgまで軽量化。パワーウェイトレシオは1.18hp/kgに向上し、パニガーレV4シリーズ中で最強・最軽量のモデルとなっている。

外観では、レヴエルトを彷彿とさせるホイールデザインや、テールピース、ウイングなどが特徴だ。カラーリングは、カーボンファイバーの黒を基調に、ヴェルデ・スキャンダル、グリージョ・テレスト、グリージョ・アチェーゾのアクセントカラーが用いられている。
パニガーレV4ランボルギーニは、世界限定630台の生産となる。各車両には認証書が付属し、専用のカバーと木製クレートで納車される予定だ。
