中国のEVメーカーのXPENG(シャオペン、小鵬汽車)は、「バンコクモーターショー2025」において、タイ市場での独自戦略を発表した。同社は、海外市場向けにカスタマイズされた業界最先端のソフトウェアユーザー体験と、AIエコシステムにおける独自の強みを活かすことを強調している。
XPENGは、タイで「グローバルスマートドライビング」イニシアチブの実施を先導する計画だ。2025年第2四半期には「自動再駐車」機能のローカライズされたテストが予定されている。
また、同社はタイで独自の充電ネットワークの展開を開始した。これにより、XPENGはタイのEVインフラ内で完全な相互運用性を実現した最初の自動車メーカーとなる。この取り組みは、XPENGがタイ最大の充電プラットフォームを全国規模で確立する足がかりとなる。
製品面では、大型7人乗りEV『X9』を239万9000バーツ(約1060万円)からの価格で発売した。アクティブなライフスタイルを持つ消費者向けに、ASEAN地域をまたぐ保証プログラムも発表された。

さらに、タイで発売されたSUV『G6』は、発売からわずか6か月で「ベストSUV EV」賞を獲得した。カスタマイズされたスマート体験と、タイの消費者向けの特別価値パックが評価されたとみられる。
XPENGのこの戦略は、急成長するタイのEV市場において、AIとユーザー体験を重視したアプローチで差異化を図るものだ。充電インフラの整備や現地ニーズに合わせた製品展開により、同社のタイ市場での存在感を今後さらに高めていく。