The Exclusive Car……そんなタイトルをカタログで謳い初代『クレスタ』が登場したのは1980年(昭和55年)3月。4代目『マークII』、2代目『チェイサー』の登場を機に、同年に発足した新販売チャネル“ビスタ店”のフラッグシップとして登場した。

イメージキャラクターに俳優の山崎努を起用、CMにボズ・スキャッグスの楽曲(「Middle Man」に収録の“You Can Have Me Anytime”)を使い、なかなか渋めの大人の世界観を演出。同じBROS.車(←こんな表現がかつてしばしば使われた)の中で、艶やかなマークII、スポーティなチェイサーとの差別化が図られた。

直線基調の4ドアピラードハードトップのスタイルを特徴とし、トーンオントーンと呼ぶ2色使いのボディ色がイメージカラーで、このボディ色は最上級グレードのスーパールーセントに注文装備で用意された。

エンジンには新開発の6気筒、1G-EU型をこのクレスタから搭載。サスペンションは前がストラット、後ろがセミトレーリングアームの4輪独立式を採用している。

スーパールーセントでは装備も贅が尽くされ、前席ヘッドレストは上下だけでなく前後にも調節が可能、後席も使用時に回転させて起こす方式を採用。クルーズコンピューター、オートドライブ、ドルビーノイズリダクションシステム採用の4スピーカーオーディオなどが用意された。