パテント・リザルトは、2025年1月22日に発表した調査結果において、自動運転関連技術の特許総合力ランキングでトヨタ自動車が世界首位に立ったと報告した。
調査は、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて、世界の主要4国・地域(日本、米国、欧州、中国)における特許の質と量を総合的に評価したものである。
自動運転技術は、交通の安全性向上や利便性の革新を目指して開発が進んでおり、近年では実証実験や商用化が国内外で進展している。しかし、安全性の確保や法整備、天候やインフラ対応といった課題が依然として存在し、これらの解決に向けた取り組みが求められている。
今回の調査では、特許の注目度を得点化した「パテントスコア」を基に、特許総合力を評価した。その結果、トヨタ自動車が総合力3万4822.4点で1位となった。特に日本、米国、中国の特許が大きく寄与。トヨタの注目特許には、電気自動車の充電効率を管理するシステムや、障害物を避けるための自動運転支援システムが含まれる。
2位には、米国のフォードモーターがランクイン。総合力2万7233.3点を獲得した。フォードは中国特許において1位となっており、車両の車線位置を検知するニューラルネットワーク技術や、リスク評価を行う運転支援システムが注目されている。
3位は本田技研工業で、総合力1万7766.5点を記録した。ホンダの注目特許には、ライドシェア管理装置や異常検知に基づく車両制御装置が挙げられる。
4位ウェイモは「自律走行車が円滑に乗客をピックアップするための方法を提供する技術」などが、5 位日産自動車は「駐車スペースの存在をディスプレイ上に表示することで運転手に知らせる車両用の駐車支援システム」などが注目度の高い特許として挙げられる。6位以下には ゼネラルモーターズ(米)、ボッシュ(独)などがランクインしている。