小峰無線電機は、1月22日から開催される「第17回オートモーティブワールド」に出展する。日本の衛星「みちびき」の7機体制時代を見据え、L6信号に対応したアンテナと受信チップの一体型GNSSユニットなどを展示する。
今回の展示会では、2025年1月から販売を開始したばかりの2製品を展示する。これらは受信チップ内蔵のGNSSユニット「RJシリーズ」のL6対応タイプで、「RJFD9P-L6」と「RJCLAS-L6」。RJFD9P-L6はublox社製、RJCLAS-L6はSeptentrio社製の受信チップを搭載している。
一体型ユニットの利点として、アンテナと受信チップ間がケーブルレスになることで信号の減衰が減少する点や、付属のUSBケーブルを解析ソフト内蔵のPCに接続するだけで簡単に位置情報を取得できる点が挙げられる。さらに、L6信号に対応していることで、基準局やインターネットの補強データなどを使用したRTKを使わずに単独で高精度な位置測位が可能となる。
また、GNSSアンテナのみの「QZシリーズ」も展示される。これは高精度な位置測位を実現する日本製のアンテナで、小型のaタイプから、L6を含む4周波まで対応するfタイプ、高精度なフラッグシップモデルのgタイプまで、用途に合わせて選択できるラインナップとなっている。
さらに、「QZシリーズ」には振動に強いスライドロックタイプの同軸コネクタ「Qシリーズ」が適合可能。このコネクタは、一般的なスクリュータイプの同軸コネクタで発生する振動による緩みの問題を解決している。
小峰無線電機は、これらの製品に加えて、高電圧向けカスタムコネクタや取り回しの良い光ケーブルなども展示する予定だ。