JR東日本、運賃値上げ申請へ、山手線も初乗り10円上げ160円に[新聞ウォッチ]

JR東日本、運賃値上げ申請へ、山手線も初乗り10円上げ160円に(写真はイメージ)
  • JR東日本、運賃値上げ申請へ、山手線も初乗り10円上げ160円に(写真はイメージ)

たかが「10円玉」一つとはいえ、通勤や通学などで毎日のように乗車する利用客にとっては家計の大きな負担増となるのが鉄道運賃の値上げだろう。

JR東日本が山手線などの切符の初乗り運賃を、現在の150円から10円引き上げる方向で検討しているという。きょうの読売や産経などが報じているが、普通運賃のほか定期券も値上げの対象としており、近く国土交通省に改定を申請し、2026年3月に想定している運賃値上げに合わせて実施するとみられる。

JR東日本では距離に応じた運賃が幹線と地方交通線で異なり、首都圏などの都市部は安く設定されている。距離に応じた分かりやすい料金体系に見直すことも視野に入れるという。

JR東日本の切符や定期の値上げは、首都圏の一部の区間で「バリアフリー料金」の上乗せを実施した23年3月に続いてとなるが、全面的な運賃の値上げは消費税の導入などを除くと1987年の民営化による会社設立以来初めてとなり「値上げによる増収分は安全対策や設備維持などに充てる方針」(産経)としている。

鉄道運賃をめぐっては、JR北海道が平均7.6%の値上げを、JR九州が平均15%の値上げをいずれも2025年4月に実施するなど、値上げの動きが相次いでいる。きょうの日経にも「JR,鉄道網維持へ値上げ」とのタイトルで「鉄道インフラを維持するため、収益体質の改善が不可欠となっている」とも伝えている。

2024年12月5日付

●マレーシア企業、EV試作車披露、ダイハツ出資(読売・8面)

●北陸新幹線財源が焦点、敦賀―新大阪延伸、地方、負担減要求 (読売・9面)

●金融庁、ネクステージに立ち入り、中古車大手、保険金不正請求調査(読売・9面)

●パナ、再生エネ100%の工場、英で実証実験、水素事業広げる拠点(朝日・6面)

●自民、企業献金禁止せず、規正法要綱案、使途非公開残す、与野党協議 (毎日・1面)

●ガソリン4週連続値上がり175円40銭(産経・10面)

●山手線初乗り値上げ150円→160円、26年3月、JR東が検討 (東京・4面)

●194キロ死亡事故控訴要請、懲役8年、遺族「軽量軽い」 (日経・43面)

《福田俊之》

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