あえてトレンドに逆行、1000馬力超えのV12搭載ハイパーカー『NILU』LAショーで公開へ

新型ハイパーカー『NILU』
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ハイパーカーブランドの「Nilu27」は11月21日、米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2024に、新型ハイパーカー『NILU』を出展する。

Nilu27は、スポーツカーデザイナーのサシャ・セリパノフ氏が設立した新ブランド。NILUのハイパーカーは、電動化やデジタル化といった従来の自動車業界のトレンドを避け、純粋でフィルターのかかっていない運転体験を提供することを目指している。

デザインは1960年代のF1やル・マンのレーサー、クラシックなイタリアンデザイン、バウハウスの「形態は機能に従う」という哲学、アメリカンマッスルカー、ドリフトカー、数学、アバンギャルドなメタル音楽などからインスピレーションを受けている。

NILUの外観は、引き締まった断面と滑らかな曲線が特徴。エンジンベイは機械的で露出しており、細部まで緻密に設計されている。バウハウスの哲学に忠実に、不要なスタイリング要素を排除し、機能的な美しさを追求した。

新型ハイパーカー『NILU』新型ハイパーカー『NILU』

シャシーはカーボンファイバー製のモノコックと軽量アルミのチューブラーサブフレームで構成。これにより、駆動系コンポーネントへのアクセスが容易になり、熱の排出も効率的に行える。

NILUの操作系はすべてアナログで、唯一のスクリーンはリアビューカメラ/ミラーだ。7速マニュアルトランスミッションや手動レバーとスイッチによる操作は、ドライバーに触覚的なフィードバックを提供し、安全性も向上させている。

NILUハイパーカーは、サシャの2006年からのビジョンを最も純粋な形で具現化したものであり、初期生産は15台に限定される。ニュージーランドのハートリーエンジンズと提携し、6.5リットルV12エンジンを搭載。1000hp以上を発揮し、自然吸気エンジンとして世界最強を目指している。

《森脇稔》

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